わたしとあなたのありのまま ‥3‥
『ほのらない ほのります ほのる ほのれば ほのろう』

ほんの少しの間があって、私(ほのか)の五段活用が返ってきた。


田所からのロングメールベスト3ぐらいに入るのがこれかよ、と再び苦笑。というか失笑。



『意味不!』

と送れば、

『最近の彼は、ほのってばかりいる』

一層意味不明の、例文みたいなのが返って来た。


プッ――

不覚にも吹いた。



相変わらず田所の頭の中は、どうでもいいことで一杯だ。


その平和さが愛しくて仕方がない私は、胸をぎゅっと締め付けられるような痛みに耐える。



田所のこと、好き過ぎて困るぐらい大好きなのに、どうして冬以と……。


後悔がまた、怒涛のように押し寄せてきて苦しくなった。



例文の後に、ついでみたいに付け足されていた一文。


『今日の夜暇?』


目にした途端、心臓がバクバクと大きな音を立て始めた。その振動によって一段と焦燥も増す。


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