愛を教えて ―番外編―
「ええ、そうよ。わかる?」

「はい。あまり、色々なさってないみたいですもんね」

「硬くて、太くて……卓巳さんご自身、なかなか思いどおりにならなくて、困るときもあるみたいよ」


そう言うと万里子はクスッと笑った。

すると、雪音も苦笑しつつ、


「いいじゃないですか。歳をとってもゼッタイに大丈夫ですよ。卓巳様の場合は」

「まあ、それって……宗さんはそんなにあぶないの?」

「ええ……なんか、若いときに結構無茶してきたみたいで……ってち、ちがいますよ。私と宗さんは」


万里子の誘導尋問にうっかり口を割りそうになり、雪音は慌てて否定した。

だが、どう考えても完全に後の祭りだ。


「もうバレてるんだから。正直に白状しなさい! ね、雪音さん」

「は、はあ……」


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