大嫌いだから、ね? ③

「あっ、あの時、言った言葉・・・って?」



 なんとなく・・・ううん、わかってはいたんだけど・・・、思わず、うろたえてしまって、はぐらかすように問い返した。



 ほんとは・・・覚えてるけど・・・。



 熱で意識をなくす前に言った言葉を覚えてる。

 それが、光くんにちゃんと聞こえていたとは・・・思ってなくて・・・。



 その、あの、私、なんて答えればいいかわからない。

 肯定すればいいのか、否定すればいいのか。

 それに、それにね、やっぱり私だって・・・知りたいことあるのよ。



 未来さんのこと。



「あのね・・・私だって」

「忘れたなんて、いわせない」



 光くんは、本当に怖いほど真剣なまなざしで、再び私の視線をとらえた。



「絶対、言わせない。

 忘れたなら、思い出してもらう。

 そして、もう一度、この口で言ってほしいんだ」



 言いながら、光くんはその指先で私の唇に触れた。

 その指先はあたたかくて、でも、驚いた私の心臓は震えた。



 
 




 
 
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