大嫌いだから、ね? ③
次の瞬間、
「・・・っ、ごほっ! げほっ」
光くんが、おもいっきりむせた。
かろうじて、珈琲はこぼさなかったけれど、片手にカップを持ったまま、もう片方の手で苦しそうに口元をおさえた。
「ひ、光くん、大丈夫!?」
「っ、げほ。くるし。っ、いきなりはなし。げほげほっ。ふいうちすぎる、だろ。まじで」
波打って今にもこぼれそうなカップを何とか棚に置いて、光くんは上半身を折り曲げてた。
その苦しげな様子に、あわてて立ち上がって、私は光くんのそばに行った。
躊躇することなく、背中に手をおいて、さすった。
「大丈夫? 飲み物飲んで、むせちゃうと苦しいんだよね」

