お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
うちの学校ではこの定期テストの追試に落ちると留年というシステムがある。
進学校だから勉強の内容はすごく難しいんだよぉ。←言い訳
でも留年なんてなったら笑えない。
…もっともっと勉強しなきゃ。
遊園地は流石に行けないかな。
なんて少し残念に思いながら一日を過ごした。
――――・・・
「ひっでぇ答案だな。」
桐生が大笑いしながらあたしの解答用紙を見つめる。
「見ないでよっ。」
あたしが解答用紙を取り返そうと手を伸ばすと桐生は腕を上げて、あたしの手の届かない位置で答案をひらひらと動かす。
「ここまでバカだったとはな~。」
「返してってば!」