お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~

昨日の夜、


寝ることもできずにずっと泣いた。


そしたら朝目が腫れて顔が酷いことになってて使用人仲間の皆に笑われたんだ。


"桐生様との別れがそんなに寂しいんですね"って。


勿論それもあるんだけど…。


それ以上に桐生があたしのことをすごくすごく想っててくれたこと、


そのことに胸がいっぱいになったの。


おかげで今日は目が開かなくてすごく大変だったけどね。


「とりあえず話してみなさいよ」


飲み物とケーキを頼んで


友ちゃんに昨日のことを話していく。


友ちゃんだけにはちゃんと聞いてほしかった話。


友ちゃんもびっくりしているようだった。


「一ノ宮君、ほんとにアンタのことが好きなのね」

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