お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~


あいつ…



今どうしてるんだろうな?



――――・・・


洒落た駅前通り。


人々が行き交う通りにある一件のカフェ。


ガラスの向こうのテーブルで飲み物をかき混ぜながら雑誌を見ている彼女の姿を確認するとあたしは中へと足を進めた。


「お待たせー」


「やっと来た!!」


待ちくたびれたといった感じで伸びをするのは友ちゃんだ。


「ごめん遅くなって」


両手を合わせながらあたしは席につく。


「萌にしては珍しいね、遅刻なんて」


不思議そうに友ちゃんは尋ねてくる。


「はは、それには色々ありまして」

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