イケメン殿様と平凡少女






「ん…」

「あ、起きた」

「…はっ!?あんただれ!?
ここどこ!?」

「お前こそ誰だ!
ここはオレん家だ!」

「は!?
なにそれ誘拐!?」

「はあ?
ユーカイって何だよ!」

「誘拐は誘拐でしょ!
立派な犯罪よ!
きゃー!助けてーっ!!」

「なっ…
てめっ!
オレはお前を
助けてやったん…」

「うるさいねアンタは!」

「いって!!!
何すんだ母ちゃん!」

「ごめんね全くうちの子は!」







突如現れた女性の
どことなく
やわらかな雰囲気に、
誘拐への不安は
一気に消える。





ならばここは一体
どこなのだろうか。

自分は買い物をして
まっすぐ家に
帰っていたはずである。








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