イケメン殿様と平凡少女






ここで萌絵は
違和感を感じた。





今自分が寝ていたこの場所。

明らかに現代の
家の造りとは程遠い。





そんなに田舎まで
運ばれてしまったのだろうか





そう思って、
立ち上がり外に出ている。








「あっ、あんた
もう立って大丈夫なんかい」

「ええっ!!
何ここド田舎じゃん!!」








女性の声をかき消すほどの
大声で萌絵は叫んだ。







外は道路と呼べるような
道はなく畑や田んぼが
広がっていた。








「おい、
そんでお前は
一体何者だ?
なんでオレん家の
畑に倒れてた?」

「えっ!
あたし畑に倒れてたの!?
やだ~最悪~」

「おい!
だからお前は何だ
って聞いてんだろ!」

「うっさいな!
アンタに名乗る理由が
どこにあんのよ!
おばさんどうもありがとう!
じゃあさようなら!!」








< 6 / 64 >

この作品をシェア

pagetop