期限付きの恋~あなたと私に残された時間~
「えっ、もう帰るの?」
「うん、お母さんが待ってるから。
じゃーね。
今日は楽しかったよ。」
私はそう言って歩き出そうとした。
…けど、それは日向によって止められた。
だって日向が私の腕を掴むから。
「どうしたの?」
「あっ、いや、えっと…」
なかなかはっきりしない日向。
「私、もう帰らないと。」
「あ、あのさ!
もし明日、暇だったら…
またここに来てくれない?」
えっ?
いや、最近は毎日来てるし…
明日も、頼まれなくても来るつもりだったけど。
「…なんで?」
「…明日も会えないかなって思って。
いや、ムリだったらいいんだけど。」
なんか、一生懸命言葉を探している日向が可愛く見える。