先生と執事【続・短編】







―――――――――――――………





「ん………。」





なんだろう、身体が重い。






とゆうより、上半身が重い。






「なに…なんか乗って…っっ」






重りの正体を突き詰めようと閉じていた目を開けると、そこには先生の寝顔があった。






しかも、顔と顔の距離めちゃくちゃ近い…。






でも、何よりドキドキするのは先生の上半身が裸なことであって…。






まぁ私も裸なんですけどね、でも、で……あー、もう目のやり場に困るっ!!!!!






何年も一緒に居るっていうのに、こうゆうのはいつまで経っても緊張するんだよなぁ…。






「ん――…んん……。」





私の身体の動きに少し反応したのか、先生も少しだけ身体を動かした。






「…ふふふっ。」






寝てる先生って可愛いよね、なんかいつものあの大人な雰囲気がなくなって幼くなるし。






それと、こうやって先生の寝顔みてると、瞬輝はやっぱり先生によく似てるんだなぁって思う。






二人の寝顔、ほんとそっくり。






「先生、そろそろ起きないと子供達降りてくるよ。」






「んん――――……。」






私の言葉に、先生は寝返りを打つ。






でたな、寝起きの悪い先生め!!






…あ、そういえば、私の身体の上に乗ってたの、先生の腕だったのか。







どうりで重いはずだよ。


















< 110 / 124 >

この作品をシェア

pagetop