モヤシ男・最終章~最愛なる君へ~
「あの…一つ質問していいかな?」


これは、聞いておかないといけない気がした…


「なんですか?改まって♪」


「さっきの会話の事なんだけど…お嬢様とか…パパとか…」


「えっ?…言ってませんでしたっけ?」


何も言ってないぞー


俺が知ってる君は、火事手伝いしてた事…


料理が出来ない事…


俺と一緒で冷蔵庫の中には、モヤシしか入ってないって事…


それだけしか知らない…



「私、ここの社長の娘なの☆キャハ♪」

…何が【キャハ☆】だよ!…



「…全く意味分からない。」


頭が混乱しそうだ…


チン♪



エレベーターは、俺の気持ちを無視して無情にも社長とやらが居る部屋の階で止まった…。



「パパに逢ってもらいます☆テへ☆」



…なんでこうなるのーーー!!!


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