モヤシ男・最終章~最愛なる君へ~
「そんな事があったんですか…」



「…うん。ありがとうって言われて、ワケわかんなくなってさ…助ける事ができなかったのに。」



俺が呟くような声で言った時、モヤシ女少し笑って言った



「何か、私はニラレバ男さんの気持ち少し分かる気がします。」



続けて



「私も、モヤシ男さんに助けてもらったしね。」



助けてた?



「私、モヤシ男さんと出逢えて火事手伝い辞める事ができたんですよ。ちゃんと、今生きてるのもモヤシ男さんのおかげですし。」



俺は、何を言ってるのかイマイチ理解できないでいた




「多分、ニラレバ男さんの中で最後に少し何かが変われたんじゃないですか?」


「変われた?」



少しずつ、心が安らいでいく---


モヤシ女の不思議なパワーなのか---


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