人形の微笑



……………………。


………………。


――しかし、走り出して10分後。


「…失念していた……ッ!!」


リリスは自分の間抜けっぷりを呪いながら、自分の左腕を見た。


銃弾の掠めたそこはドレスが裂けて、血の球が地面を少しずつ濡らしている。


そして、それこそが致命的。


――この血の痕を追えば、コルトが私達に追いつく事は簡単にできるだろう。



「…………くっ」



このままクロアとリリスが一緒に居れば、二人共コルトに殺される。


それだけは絶対に避けるべき。


……なら、今から私が取らなければいけない行動は?



―――答えは、すぐに決まった。



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