君に、この声を。



「セーフ……」



俺は入り口付近にカバンを放り投げた。


その音も、息切れの音も、全部周りの音に混ざっていった。



今日は、結構合唱の練習出席率が高い。

どうしても、他の部と掛け持ちをしていると、合唱の練習が少なくなってしまう。

だから、合唱部の練習のとき、自分たちの部活が休みのときは大抵の人が参加する。


昼休みの練習よりは人数が劣るけど、休日の練習にしては今日は多かった。



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