君に、この声を。



「合唱団は――――



智那がいなかったら成り立たないじゃんっ」




自慢の白い歯を見せて笑う朱莉。


その後ろでも、何人もの後輩が同じように笑ってる。


みんなの前では、崎田先生が優しい笑顔で微笑んでる。



そして、隣では奏太が見守ってる。




これだ。

私がずっと恋しかったのは。





私が大好きな、




私たちの合唱団。




< 180 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop