Sieru~愛犬と愛しの先輩~
「いいっすねー」
なんて言って乗ってる谷川
いい加減、マジで殺意沸いて来ますよ?
とキレてるあたしをよそに
「じゃぁ俺から!丸山翔梧で2―5。マル、マル先輩、丸山先輩。好きな方で呼んで」
めちゃ笑顔で話してるし…
これはどう見ても後輩向けだよ…
なんか俯いてるのが失礼に思えてきた
少しだけ、ほんの少し顔を上げると
暗くなってたのはあたしだけだったみたいだ
だって隣の怜衣があいさつをちゃんと顔上げて聞いてるんだもん