チッサイ、オッサン
「そんなにたくさんヨダレを垂らすなんて……」


そこで、ふと違和感。


「あれ?」


ヨダレをダラダラ垂らしていると思っていたオッサンの口元が全く濡れていない。


その代わりに、目を涙でグチャグチャに濡らしたオッサンの顔が瞳に映る。


「……え!?なんで泣いてるの!?やっと俺を食える喜びの涙!?」


オッサンは視線を下に向けて、正座した膝の上で握りこぶしを震わせていた。


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