囚われの姫





「そうだな…。

よく眠っているのに無理矢理起こしてしまってはかわいそうだ。

行こうか、リリア。」





「えぇ。」







(お父様!お母様!

お願いよ…!待って!


体が動かないの…動かせないのよ……!)






ティアラは必死に呼び掛けるが所詮は心の叫び。




二人は気づくはずもなく、その足音はティアラからどんどん離れて行く…。






(いやっ!お願い!

もう一人は嫌なの…!


……お父様!お母様!

もう私を…一人にしないで……!)





その途端、それまでティアラを支えていた床が崩れ始め…。


ティアラは深い深い闇に落ちていった……。














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