囚われの姫




「姫君、あなた様は何日間もお眠りになったままだったのです。

夢などではっ……」



「メルート様。」





矢継ぎ早にティアラに説明しだそうとしたメルートをマクサスは遮る。





「メルート様、姫君は混乱しておられます。

一つ一つ丁寧に、お話しなければ、ますます混乱させてしまいます。」





「ああ……。

……そうですね。
わかりました。

あなたに任せます。」





マクサスはメルートに頭を下げると、今一度ティアラに目を合わせた。





「先を急いでしまい申し訳ありませんでした。


私の名はマクサス・ガード。

シャターナ国王室で医師をさせていただいております。」







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