囚われの姫
「ティアラ姫は、地下の監獄に入れられた後、意識を失ったのです。
恐らく、恐怖心からの過呼吸でしょう…。」
マクサスはちらりとティアラの背後に目をやるが、言葉を途切れさせはしなかった。
「ルシカ王国が、どこの国に戦を仕掛けようとしていたか、姫君はご存知でしょうか…?」
「……えぇ。
国境を挟んだシャターナ王国…ですよね?」
マクサスはゆっくりと頷く。
「ルシカ王国から宣戦布告の書状が届いて、シャターナ国王はどうか穏便に済ませられないかと考えました…。
今戦うのは、お互いの国のためにならないと、判断なさったからです。」