家政婦のメイド派遣します!
「冷蔵庫に入れておくから、休憩のときに遠慮なく食べてね。」

「はーい。」

朝からお菓子の差し入れにほぼ全員女性のスタッフのテンションがぐんぐん上がる。

桃子は大きなお菓子の箱を冷蔵庫にしまうと、デスクに積まれた書類を分類していった。

昨日は父のスイーツの発表会が有った為定時であがってしまったのでその分仕事が溜まっている。

夜間の受注オペレータからの報告書に眼を通しながら何かトラブルがなかったかチェックしていった。

そして、昨晩の中注文者リストの中に最近常連になった人物の名前がある事に気付く。

「また安田様からご注文が入っているの?」

「そうなんです、まだ2日しか経っていないんですけど……受けちゃって良いんですか?」

注文が入っているのは、お掃除パックと呼ばれる3時間コースで、主に部屋の掃除をする基本プランである。
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