家政婦のメイド派遣します!
「圧倒的に足りない。」

桃子はコールセンターから送られてきた明日の派遣受付予約リストを見ていた。

どこの時間帯も有りがたい事にびっしりと予約で埋まっている。

ただ、現在のメイドの数ではあきらかに人数が足りないのだ。

勿論予約の受付の時はいたメイドが足りた状態で予約されていた。

しかし家政婦の登録者がここ数日でバタバタと体調を崩しているのだ。

直樹に手配を任せている新人メイドについては研修が済んでからでなければ派遣は出来ない。

このままだと連続での業務をするメイドが必ず出る計算になる。

ただでさえ長時間の契約が増えている今の時期に一日中派遣をするというのは避けたかった。

そうすると残っているのは内部の人間だった。

「やっぱ私かな……。」
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