家政婦のメイド派遣します!
暫くすると後ろから直樹が小走りで追い付いてきた。

「おい、如何したんだよ。」

直樹は桃子の機嫌が何故急に悪くなったのか分からなかった。

彼女の肩を掴んで自分の側に向けようとしたとたん思いっきりその手をはたかれた。

「はなして」

桃子の顔が赤い。

「桃子…?」

「恥ずかしいの。なんか直樹が知らない人みたいで……格好良くて。」

ぼそっと恥ずかしそうに呟いた桃子が可愛らしくて直樹は思わず彼女を抱きしめてしまった。

「やっぱ桃子は、かわいい。」

「は、離してよ! ここ廊下!」

バタバタ暴れる彼女の感触を直樹は暫く堪能していた。
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