超能力者の憂鬱~a wizard and a living legand~



〜美咲side〜



「転校生はいってこーい」


先生が呼んだ後


異様な雰囲気をまとった男の子が入ってきた


「「キャ―――――」」


皆が一斉に騒ぐ


そう、転校生は一般的に言う


イケメンだったのだから…


「白井 翼。よろしく」


すごくめんどくさそうな言い方してる


クール系?なのかな?


とにかく、転校生は顔的にモテるから


なるべく近くの席は


来ないでほしい…


ってか来ないでくれ!!


女子が群がってうるさそうだし


「じゃーあ…白井は火之の後ろの席に座っとけ」


なんて教師も投げやりな言葉なんだ…


・・・ってかあたしの隣かよ!


おーまいが。


あたしの平和LIFEが…


あたしが机に突っ伏してると


「こいつ…?」


席に来る途中転校生が


小さくそう呟いたような気がした


『よろしく…』


「よろしく。ねぇあんたって

 名前に火って付いてる?」


『まぁ…』


いきなりなんなんだろ


「じゃー他に火って名前に

 付く人何人いる?」


『あたしあわしても確か

4、5人だったかな…秋とかそういう漢字

含めるんならもっといると思うけど…』


「ふーん。」


そういうと転校生は外を見つめた


これが白井とあたしが話した最初の会話だった







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