秘蜜~秘めた恋~
甘く囁いて―
甘く...鼓膜をくすぐるピアノの音
BARカウンターに座り、唇を噛み締め涙をぬぐった。
『なんで、お前が泣くんだよ、失恋したのは俺だぞ。』
彼は苦笑をし、私の頭をクシャリと撫でた。
「だって...」
上目使いに彼を見つめる。
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