夢中パラダイス!?
「大好きだ、姫乃」
「私も、好き以上に好きで、大好き以上にすっごく大好き・・・」
「なんだ、それっ」
「そういうことよ!」
「はいはいっ」
だって、そうなんだもん。
愛してる、って言葉があることは知っている。
でも、その言葉は今度言いたいんだ。
だから、薫も今言ってくれないのだろう?
「なぁ、姫乃・・・頼みがあるんだけど・・・」
「頼み?」
「嫌なら、嫌って言ってくれていい。聞いてくれるか?」
「うん・・・なに?」
「今日さ・・・朝まで一緒にいてくれないか?」
「え?」
「俺の隣にいてくれないか・・・?」
それは、つまり・・・そういうことだよな?
そうなのだよな??
「だめ、か?」
「薫・・・」
「ん?」
「子供に返ったのか?私に添い寝を頼むとは、何かあったのか?」
「へ?」
キョトンとする薫。
「あ~、子供は姫乃のほうだな・・・」と言いながら少し肩を落とす薫。
え?添い寝ではないのか?
って、私の方が子供って!?
「どういうことだ!」
「あのな、18にもなった男の子だよ?で、姫乃は女の子。なら、分かるだろ?」
「わからない!なんだ!ちゃんと言え!」
「だめだ、これ。」
「これとはっ・・・!?」