夢中パラダイス!?

「さて、一緒に寝ながら明日の計画立てますか。」

「明日の計画?それはお昼に」
「はいはい、黙って。」


いきなり私をお姫様だっこをしてどこかに連れて行く薫。

そこは、私のベッドの上で。


「今から、寝るのか!?まだ夕食も食べていないし、お風呂も入っていない!」


「今日はお風呂は、なし。」
「そんな、レディーとして!っん」

不意打ちでキスをされた。


話したいこと、言いたいことはまだまだあるのに!

「夕食は断っておくから。『お嬢様が食欲がないようだから』って。」
「私は全然元気だ!」

「わかってるって!で、夕食は、なしだけどその代わりお腹いっぱいにしてやるから。」

「は?」


「・・・やっぱり子供だな、姫乃。」



全然わからない、話についていけない私をよそに、本当に「夕食はいらない」と連絡をしている薫。

どうなっているのだ。
この状況は・・・。


「さて、姫乃。」
「なんだ。」


「一緒に、寝て?」


子供は、薫じゃないか



そう言おうとしたのに、言う前に唇を塞がれた。

「んっ、ちょっ・・・と、薫っ」


「寝るってのは、こっちの意味。分かりましたか?お嬢様。」
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