ブルーブラック2
今日から3日間、子供に人気のクマのキャラクター“くーちゃん”のイベントを開催する。
その“くーちゃん”の着ぐるみをメーカーからレンタルして、店内で子どもと触れあう時間を一日2度設けている企画だ。
そして、その着ぐるみ担当が江川。
江川は暑さと、周りの茶々に嫌気がさしてクマの顔を外して素顔を現したのだが、ひどいブーイングだ。
「江川さーん!脱いだら可愛くないですー」
「夢が壊れてしまいますよ」
「···熱いんだよ!だったらオマエら代わってみろっ」
そんなふざけたやりとりをけらけら笑いながら百合香も見ていた。
「今日、朱里ちゃんもくるんだろう?“パパ”だってバレないようにな」
智が一言江川にだけ聞こえる声でそう言い肩をポンと叩くと、やっぱり笑いを堪えながら、バックヤードへ消えて行った。
その“くーちゃん”の着ぐるみをメーカーからレンタルして、店内で子どもと触れあう時間を一日2度設けている企画だ。
そして、その着ぐるみ担当が江川。
江川は暑さと、周りの茶々に嫌気がさしてクマの顔を外して素顔を現したのだが、ひどいブーイングだ。
「江川さーん!脱いだら可愛くないですー」
「夢が壊れてしまいますよ」
「···熱いんだよ!だったらオマエら代わってみろっ」
そんなふざけたやりとりをけらけら笑いながら百合香も見ていた。
「今日、朱里ちゃんもくるんだろう?“パパ”だってバレないようにな」
智が一言江川にだけ聞こえる声でそう言い肩をポンと叩くと、やっぱり笑いを堪えながら、バックヤードへ消えて行った。