ブルーブラック2
智に何かを訴える為の発言ではない。
ただ心から純粋にそう思って口にしただけのこと。
「そう、煽らないで」
「ち、ちがっ···そういう意味で言った訳じゃないです!」
「違うの?てっきり今夜もゆっくり家族計画の話をしようってことかと」
「さ、智さんのバカ!エッチ!」
顔を真っ赤にして智の胸に2、3回ゲンコツをあてる。
智はそれを軽く笑って受け流すと、4度目の百合香の手を受け止めた。
はっと百合香がその手を見る。
ちょうど胸ポケットの“桜”が視界に入ってきた。
“桜”とは木目調のデザインをした智の長年愛用している万年筆で、今では相当艶感が増していて同じものは存在しないであろう。
「あ、大事な“桜”に当たるとこでしたね··ごめんなさい」
「大事なのはこっちのほうだけどね」
そう言って百合香の受け止めた手を引き踊り場の奥の死角へ引っ張ると、本当に一瞬のキスを落とされた。
「ま、また!こんなところで!!」
「あ、杉浦いたよ」
そう言って智は上へ、百合香はその背を少し見てから1階へと駆け下りた。
ただ心から純粋にそう思って口にしただけのこと。
「そう、煽らないで」
「ち、ちがっ···そういう意味で言った訳じゃないです!」
「違うの?てっきり今夜もゆっくり家族計画の話をしようってことかと」
「さ、智さんのバカ!エッチ!」
顔を真っ赤にして智の胸に2、3回ゲンコツをあてる。
智はそれを軽く笑って受け流すと、4度目の百合香の手を受け止めた。
はっと百合香がその手を見る。
ちょうど胸ポケットの“桜”が視界に入ってきた。
“桜”とは木目調のデザインをした智の長年愛用している万年筆で、今では相当艶感が増していて同じものは存在しないであろう。
「あ、大事な“桜”に当たるとこでしたね··ごめんなさい」
「大事なのはこっちのほうだけどね」
そう言って百合香の受け止めた手を引き踊り場の奥の死角へ引っ張ると、本当に一瞬のキスを落とされた。
「ま、また!こんなところで!!」
「あ、杉浦いたよ」
そう言って智は上へ、百合香はその背を少し見てから1階へと駆け下りた。