ブルーブラック2
*
「ただいま」
「おかえりなさい」
「二人とも寝たの?」
「あ、はい。わりと早くに」
あれから、百合香は碧と大地に文房具を購入してあげ、挨拶して帰宅した。
そして、疲れたのか、早々に二人とも就寝してしまったのだ。
智がそっと足音を立てないように、子供部屋のドアを開けると、二人はぐっすりと眠っていた。
ふと、廊下の灯りが部屋に漏れた先にある、碧の机に目が止まった。
静かに部屋に入り、机の上を見る。
そこには可愛い鉛筆や消しゴム、メモ帳などが綺麗に並べられていた。
「ふっ…百合香の子だな…」
優しく笑ってそう独り言を漏らす。
そして、大地と碧の掛け布団をなおしてあげた。
「――――?」
その時、智は碧の手にあるものに気付いた。
パタン、とドアを閉めて、食事を準備している百合香の元に戻る。
「ね? ぐっすりでしょう?」
「ああ。なぁ、碧がボールペン持ったまま寝てるのはなんでだ?」
「あー…あれね…」
コトン、とテーブルにお皿を置いた百合香が、言いづらそうに言う。
「坂谷さんが、くれたんだって」
「……へぇ」
「…やっぱり、妬いちゃう?」
「別に」
「うそ」
「相手が相手だし」
百合香が途中、からかうように智の顔を覗き込んで言ったものの、智はどうやら本当にそこまで気にしていないらしい。
それは百合香にとって、意外なことで、ちょっと拍子抜けした。
智が椅子に座ったときに、百合香が「そうそう!」と、何かを思い出したようにその場から離れた。
そしてすぐに智の元に戻ってきて、料理の前に、ぽん、とブルーの包みを置いた。
「…碧から?」
智がすぐにそれを手に取る。
そのラッピングが、碧のものだとすぐに分かった。
もしも、お店で買ったものや、包装を仕事としていた百合香が包んだものならもっと綺麗に仕上がっているはず。
「そう。ほんとは直接渡したかったみたいだけど、どうにも眠かったみたい」
百合香が笑って説明すると、智の向かいに腰をおろした。
「ただいま」
「おかえりなさい」
「二人とも寝たの?」
「あ、はい。わりと早くに」
あれから、百合香は碧と大地に文房具を購入してあげ、挨拶して帰宅した。
そして、疲れたのか、早々に二人とも就寝してしまったのだ。
智がそっと足音を立てないように、子供部屋のドアを開けると、二人はぐっすりと眠っていた。
ふと、廊下の灯りが部屋に漏れた先にある、碧の机に目が止まった。
静かに部屋に入り、机の上を見る。
そこには可愛い鉛筆や消しゴム、メモ帳などが綺麗に並べられていた。
「ふっ…百合香の子だな…」
優しく笑ってそう独り言を漏らす。
そして、大地と碧の掛け布団をなおしてあげた。
「――――?」
その時、智は碧の手にあるものに気付いた。
パタン、とドアを閉めて、食事を準備している百合香の元に戻る。
「ね? ぐっすりでしょう?」
「ああ。なぁ、碧がボールペン持ったまま寝てるのはなんでだ?」
「あー…あれね…」
コトン、とテーブルにお皿を置いた百合香が、言いづらそうに言う。
「坂谷さんが、くれたんだって」
「……へぇ」
「…やっぱり、妬いちゃう?」
「別に」
「うそ」
「相手が相手だし」
百合香が途中、からかうように智の顔を覗き込んで言ったものの、智はどうやら本当にそこまで気にしていないらしい。
それは百合香にとって、意外なことで、ちょっと拍子抜けした。
智が椅子に座ったときに、百合香が「そうそう!」と、何かを思い出したようにその場から離れた。
そしてすぐに智の元に戻ってきて、料理の前に、ぽん、とブルーの包みを置いた。
「…碧から?」
智がすぐにそれを手に取る。
そのラッピングが、碧のものだとすぐに分かった。
もしも、お店で買ったものや、包装を仕事としていた百合香が包んだものならもっと綺麗に仕上がっているはず。
「そう。ほんとは直接渡したかったみたいだけど、どうにも眠かったみたい」
百合香が笑って説明すると、智の向かいに腰をおろした。