ブルーブラック2
*
「ねぇ、斉藤くん」
閉店して今日のレポートを簡単に仕上げてから夕礼に出た後、美咲は素早く着替えて休憩室で隼人に声を掛けた。
「あ、お疲れ」
自分をわざわざ待っているなど少しも思わない隼人は一言挨拶して事務所へ出ようとした。
「ちょっと、それはないんじゃない?あんたを待ってたんだから」
「は?おれ?」
訳のわからない隼人は美咲に引っ張られるがまま事務所を後にし、エレベーターに連れ込まれた。
「おい、何コレ。誘拐?」
「バカじゃないの?ちょっと聞きたいことあるから付き合ってよ」
「それおれになんの得があんの」
「――――“神野さんのこと”って言えばついてくるかしら?」
美咲は興味のないフリをしながらも、ちゃんと周りを見ているようで、隼人と百合香は昔からの知り合いということを覚えていた。
そして、隼人が百合香を慕っていることも。
「ねぇ、斉藤くん」
閉店して今日のレポートを簡単に仕上げてから夕礼に出た後、美咲は素早く着替えて休憩室で隼人に声を掛けた。
「あ、お疲れ」
自分をわざわざ待っているなど少しも思わない隼人は一言挨拶して事務所へ出ようとした。
「ちょっと、それはないんじゃない?あんたを待ってたんだから」
「は?おれ?」
訳のわからない隼人は美咲に引っ張られるがまま事務所を後にし、エレベーターに連れ込まれた。
「おい、何コレ。誘拐?」
「バカじゃないの?ちょっと聞きたいことあるから付き合ってよ」
「それおれになんの得があんの」
「――――“神野さんのこと”って言えばついてくるかしら?」
美咲は興味のないフリをしながらも、ちゃんと周りを見ているようで、隼人と百合香は昔からの知り合いということを覚えていた。
そして、隼人が百合香を慕っていることも。