パーフェクトライン 【密フェチSS】
優子の熱の篭った視線に気づいた良雄は、片頬を歪めてにたりと笑う。
ネクタイを解いてワイシャツのボタンを外すと、それを見せつけるように首を伸ばした。
触っていいぞと色めいた声で促されると、優子は堪らず甘い吐息をこぼしながら、そのラインに指を伸ばした。

昔から、好きになる男は皆、耳から顎にかけてのラインが同じだった。
直角すぎるL字のラインは好みではなく、ストレートすぎるラインもやや好みからは外れる。
耳から斜めに下りて、一箇所で広角な角を作ってまっすぐ顎に伸びていく。
言葉にするとそんなラインになるが、優子が欲情してしまう完璧なラインには、なかなかお目にかかれなかった。
厳しい合格ラインを超えた者は、夫の前に付き合った3人の男と、近くのコンビニのアルバイト、ガソリンスタンドのオーナーだけだ。
それを知っている良雄は、優子が1人でコンビニやスタンドに行った日は、一晩中、優子を弄び喘がせた。
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