【New】スイートな恋をめしあがれ♡
腕に力を込められ、あまりの痛さに顔をゆがめた。
「俺ね、中3のときから乃愛ちゃんのこと好きなんだよ?」
「え……」
たしかあたしと東川くんは中学がちがうのに、なぜあたしのことを知っていたの……?
「入試のときに、かわいい子がいるなーって、ひとめぼれしたわけ」
「あの……」
人に面と向かって、好きだって言われるのはうれしいことだ。
でも……東川くんの態度を見ていると、うれしい気持ちよりも怖い気持ちが勝る。
「で、やっと告白したのにさぁ……ただ謝られるだけじゃ納得できないんだよね」
「ちょ、東川くん。あの……まずは腕を離して、ください」
この状況をなんとかしようと、なだめるように話しかける。
「それは無理」
だけど、それはアッサリと笑顔で断られてしまった。