【New】スイートな恋をめしあがれ♡
「えっ……?」
む、無理って……。
「これから乃愛ちゃんは、俺と“イイコト”するから」
ニヤリと東川くんが怪しい笑みを浮かべる。
「……っ」
ゾクリと寒気がした。
そして次の瞬間、東川くんはあたしを後者の壁に押さえつけた。
背中に壁の冷たさが伝わり、あたしの体中にイヤな汗が流れた。
「……ちょ、東川くん!離してっ」
「抵抗する姿もかわいいね」
必死に腕をバタつかせて抵抗するあたしを見て、東川くんはニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべている。
もはや東川くんにあたしの声が聞こえていないみたいだ。
そのうえ、昼休みだというのに、校舎裏にはまったく人の気配がしない。
大きな声を出しても、ムダだ。
助けがこないとわかった瞬間に涙があふれた。