君が好き。
空気が重たい…

何か言わなきゃと思うのに…
声が出ない

「なぜ、何も言わないんだ?爽空」

「…っ」

冷たい汗が背中を伝う

執事、使用人との恋なんてご法度。
それを知っているからこそ、ほんとのことは言いたくない。

何か言い訳がないか………


「…爽空が言わないなら、淡海君に聞こうか。この写真はどう言うことだ。」


私は柚輝をみた。
柚輝は、私を無視して答えた

「そのままの意味でございます。旦那様。」

なんでって言いたいところだけど、私はそんなにバカじゃない。いや、天才でもないけど

雇い主である父に嘘なんてつけない
そんなことわかってる

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