囚われ姫~今宵降りゆく星屑は~
「刹那。西館くん振ったって本当?」
「ん。本当よ。西館くん重いじゃん」
「刹那は単にヤクザが良いんだろ?」
「ん、正解!!」
授業前の教室内で騒ぐあたしはクラスメイトの中でも明るい方だが、絡みづらさは一番を誇る。
ヤクザ好きを全面に押し出すだけでこんなにも人が寄ってこない人生を歩めるのに、西館くんはそんなこと関係なしに寄ってきた。
ただのアホか、単なるバツゲームだろうが、はっきり言ってムカつく。
「あ、西館くんには気をつけなよ。アイツ宮星さんに振られてキレてたから」
「本当に?怖いなぁ」
「とか言って刹那、全然怖がってないよね」
「あ、バレた?」
「バレるから」
綾ちゃんやその他大勢のクラスメイトとわいわいやっていられるのはそこまでだった。
問題の西館くんがご登校してきてしまったから。
「ん。本当よ。西館くん重いじゃん」
「刹那は単にヤクザが良いんだろ?」
「ん、正解!!」
授業前の教室内で騒ぐあたしはクラスメイトの中でも明るい方だが、絡みづらさは一番を誇る。
ヤクザ好きを全面に押し出すだけでこんなにも人が寄ってこない人生を歩めるのに、西館くんはそんなこと関係なしに寄ってきた。
ただのアホか、単なるバツゲームだろうが、はっきり言ってムカつく。
「あ、西館くんには気をつけなよ。アイツ宮星さんに振られてキレてたから」
「本当に?怖いなぁ」
「とか言って刹那、全然怖がってないよね」
「あ、バレた?」
「バレるから」
綾ちゃんやその他大勢のクラスメイトとわいわいやっていられるのはそこまでだった。
問題の西館くんがご登校してきてしまったから。