赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
たまたま隣の畑を手伝っていて、たまたま隣の牛が暴れ出した。

そしてたまたま飼い主ではなく手伝っていた両親の方へ向かって来てしまったのだ。


「……」

考えれば考えるほど、不運としか言いようが無い。

不運と言えば自分の十八番《おはこ》の様なものだ。


その不運がジュークの所為ならば、やはり両親の死も彼のーー。


そこまで考えて頭《かぶり》を振る。
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