赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「だから一度会っただけのお前を花嫁にして、連れて来もせず放置したんだ」
それを聞いたキサラは酷い人だなぁとだけ思った。
花嫁に決めたらその相手が不運体質になってしまうのを分かっていて放置したのだ。
酷い。そう思うのが当然だ。
そして、恨みに思うのも当然。
だが、その当人であるキサラは酷いという感想以外の感情は芽生えなかった。
(ああ、そういう事だったんだ)
むしろ納得していた。
それを聞いたキサラは酷い人だなぁとだけ思った。
花嫁に決めたらその相手が不運体質になってしまうのを分かっていて放置したのだ。
酷い。そう思うのが当然だ。
そして、恨みに思うのも当然。
だが、その当人であるキサラは酷いという感想以外の感情は芽生えなかった。
(ああ、そういう事だったんだ)
むしろ納得していた。