赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
始めに自分を連れていかなかったのも。

首を締めたのも。

未だに自分の血を飲まないのも。


全てが今の話で説明がつく。


(……あれ? じゃあ首を締めたのはアブノーマルな趣味があったからとかじゃ無いのね)

場違いにもそんな事を思い少しホッとした。


「そんなわけだから、俺はお前にこの城にいて欲しくは無い。どこか遠くの、住みやすい場所を探してやるからそこで一生を暮らせ」

一方的な命令でジュークは話を終わらせる。
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