赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
それでもキサラは従う訳にはいかない。

ハッキリとそれを伝えようと、一歩進んで身を乗り出したときだった。


ガッ


テーブルの脚につまづいてしまい体制を崩してしまう。

でもそんな事はよくある事。


キサラは咄嗟に床に手をつき、みっともなく転ぶのだけは避けた。

だが、キサラの不運はそんな生易しいものでは無い。


足を引っ掛けた所為でテーブルがキサラに向かって倒れていく。

そのテーブルの縁が丁度良く彼女の頭にぶつかった。
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