赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「しししし、娼館って! な、何しに?」

明らかにテンパってしまうキサラ。

そんな彼女にセラはちょっとだけ考え、思わせぶりな言葉を口にする。


「何しにですか? 決まっているではありませんか」

無表情で言うものだからキサラは更に慌てる。


「き、決まってるって! 決まってるって事はっ……!」

(つまりそういう事しに行ってるってこと!?)


仮にも婚約者がいるのにと思ってしまう。

< 173 / 438 >

この作品をシェア

pagetop