赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
思わず叫んでしまったキサラは、慌てて掌で口を覆う。


まさかここで魔女とは。

吸血鬼だけかと思ったら魔女まで……。

(ここまで来ると、本当に物語でも聞いているみたいだわ)


メルリナは突然叫んだキサラを咎めはしなかった。

だが、少し恨めしそうに見つめる。


話を遮られたことにちょっとムッとしたのかもしれない。

でもキサラが黙ると、また話を続けた。
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