赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「……聞いていない」

ジロリと睨み付け、唸《うな》る様に呟く。


「それは失礼致しました」

悪いなどと欠片も思っていないのか、ダンテは淡々と言い頭を下げた。


そんなダンテの行動にもイライラは増し、ジュークはもう何も言わずに城へと入って行く。

仕事が溜まっているのだ。
こんな所で道草をくっている余裕は無い。


そうして真っ直ぐ執務室へ歩いて行ったのだが……。
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