君の声がききたい
ま。気にしない気にしない。


そんな俺を見て、クスと笑う沙和…


なんだよ、こいつ…

俺のこと見透かしてんのか?


俺は、沙和の髪をクシャクシャと撫でる。

沙和は俺の腕をパシッと叩いた。



――『あ、そうだ沙和!この前ネイル行ったばっかりなのにさ…見てよこの爪!もうハゲてんの!』

――『どれ〜?』


ハルちゃんと、爪を見せ合う沙和。

たまに隼人が2人の話に加わって、ネイルの批判をすると…2人に怒られていた(笑)




グビグビ…グビ




隣にいる修也が、いやに焼酎をグビグビと飲んでいる。



「今日はヤケに飲むな」

「…え、ああ…」


修也、あんまり酒強い法じゃねえのに…



「なんかあった…?」

「・・・」


俺はタバコを吸いながら、何気なく言う…






「…美穂と別れた」

「え…マジ(汗)?」

「うん…」

「…いつ?」

「先週‥かな」

「どっちから…?」

「俺から。」


修也は「ふぅ」と息を吐き、タバコに火をつけていた。




「…原因は?」
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