HERO
私を狂わせたあいつのこと。


今でも殺してやりたいと思うほど、憎いあいつのこと。



思い出すたびに、目の前のその男に激しさを求めた。


その痛みと快感で、忘れるために。



「またね、何でも屋さん」



そう言って、その男はホテルを出て行った。


五万を置いて。



またね、なんて言われても、もうきっと二度と会わない。


それに、何でも屋さんじゃなくて、一応便利屋なんだけどな。



頭痛と、事の後の気怠さで動く気になれなくて、少し眠ることにした。


やっぱりラブホのベットは、ふかふかだな。
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