HERO
「どうして、こんなことしたの」



それが一番聞かれたくないこと。


それが一番話したくないこと。



私が一番、考えたくないこと。



「ねえ美亜さん、余計なことかもしれないけど...千尋のことと、関係ある?」



ほんと、余計なことだよ。


どうしてそう土足で、私の中に入ってくるのかな。



黙ってることが、もう答えみたいなもんで。


わんこは、ため息をついた。



「美亜さんの中で、何があったの?俺、美亜さんを責めるつもりはないんだ。ただ、美亜さんが苦しいなら、少しでも助けてあげたい」



苦しいよ、ものすごく苦しいの。


自分じゃ、どうにもできないくらいに。
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