HERO
「はいはい、そこまでにしましょうか」



いつもそうだ、この人は。


お気楽な声。


でもどうしてここにいるの、とーま。



そしていつからいたの。



「とーま、遅いよ」


「すみません、これでも急いで来たんですが」



もう私は、ちんぷんかんぷん。


でも、とーまが来たって何も変わらない。



私は帰れない。



「何だか賑やかになってきたな。美亜、どうすればいいか、わかるだろう」



邪魔だから、追い返せって。


自分ではやらないから、お前がやれって。


そう言ってるんだ。



私は、それに従うしかない。
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