HERO
「もう二度と、あんたに頼み事はしない」


「勝手にしろよ」



そう言って、ブルーは出て行こうとする。


しまった。



今、頼み事はしないと言ったばかりなのに。


絶対に頼らないと決めたはずなのに。



でも仕方ない、わんこのために。



「ちょっと待って!わんこ...部屋まで運ぶの手伝って」


「お前、さっき自分が言ったこと忘れたのか」


「これが最後。あんたには、もう頼らない、絶対に」



ブルーはフッと笑って、私を抱きしめたまま眠りについたわんこを私から引き剥がした。


そしてそのまま二人で、わんこの部屋へ運んだ。
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