HERO
ベッドに寝かせると、ブルーはさっさと部屋を出て行った。


さすがに手伝ってもらって、お礼を言わないのは気が引ける。



慌てて追いかけて部屋を出ると、待っていたかのようにブルーは部屋を出てすぐの所で立っていた。



そして簡単に私を壁に押し付ける。


両腕を私の顔の横について、そこから逃げられないようにする。



「お礼は?」


「...ありがとう。あんたに頼むんじゃなかった」


「そういうところ、嫌いじゃないな」


「嘘。あんたは私のことが嫌い、そうでしょ」



あのとき、ブルーに犯されたとき。


あのとき感じたブルーの私に対する嫌悪感。



どうしても、忘れられない。
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